ゆかりの床知識
floor knowledge
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こんにちは。床診断士のゆかりです。
オフィスや店舗、工場など、私たちが働く環境はさまざまです。
そのなかでも、床材の選択は快適な職場環境づくりに欠かせないポイントの一つと言えます。
本記事では、働く環境を快適にする床材選びのポイントについて、床材の種類や注意点、メリットを交えながら詳しく解説します。
働く環境を快適にするうえで床材の選定はとても重要です。
ここでは、床材の重要性と求められる機能について解説します。
職場の床材は、スタッフの健康と作業効率に大きな影響を与えます。
今回は、床材選びで効果が得られる3つの性能と、それらをもたらす床材について説明します。
・クッション性
・保温性
・歩行音軽減
快適に働く場所を作るためには、スタッフの動線や作業内容を考慮し、適切な床材の選定が求められます。
職場の床材選びで重視したいポイントの一つが、クッション性です。
クッション性のある床材のメリットは、主に2つあります。
・膝やお尻が床に触れる際の痛みを低減する。
・適度な弾力性で歩行時の足腰への負担を和らげる。
順番に解説します。
医療・介護施設や保育施設は、患者のサポートやリハビリの補助、園児のお世話などで、床に膝をついたり、直接床に座ることも多い職場です。
硬い床で膝立ちをすると、ゴリゴリとして痛みを感じてしまいますし、実際にこうした職場では膝にパッドをつけて仕事をしている方もいます。
適度なクッション性を持つ床材は膝をついたり、床に直接座ったりする際の痛みを低減できます。
立ち仕事が多い職場では、一日中歩き回ることでスタッフの足腰に大きな負担がかかります。
そうした場合、適度な弾力性を持つクッション性のある床材を導入すると、立ち仕事の疲労感を軽減可能です。
ただし、床が柔らかすぎることで発生するデメリットもあります。
医療施設や介護施設ではストレッチャーや車椅子、移動式ベッドなどが多用されます。
床が柔らかすぎると抵抗が大きくなり、車輪やキャスターが移動しづらくなるため、床には適度な柔らかさと硬さのバランスが必要です。
次に床材の保温性と歩行音軽減がもたらす、職場環境の改善効果について解説します。
床材の保温性を高めるのに効果的なのが、発泡層を持つシートです。
発泡層は、床材の内部に空気を含むため、床からの冷えを低減します。
とくに冬場の底冷え対策として、発泡層入りの床材は効果的です。
また、結露の対策としても効果があります。
オフィスや店舗など、静かな環境が求められる職場では、歩行音対策も重要なポイントです。
床を歩く際の足音は、意外と大きな騒音源になり、集中力の低下やストレスの原因になります。
そこで効果的なのが、タイルカーペットや発泡層のあるシートの導入です。
タイルカーペットと弾力性のあるシート材は共に、歩行時の衝撃を吸収し、足音を軽減してくれます。
床材の工夫で歩行音を抑えることで、職場の静けさが保たれ、スタッフの集中力アップにつながります。
ここまで、クッション性、保温性、静粛性にスポットを当てて床材の機能が職場にもたらす効果を説明してきましたが、最後にポジティブに仕事に向き合えるような空間づくりにも解説します。
たとえば、職場が無機質な暗い色の空間だったら、毎日長時間そこで過ごしたいとはなかなか思えないはずです。
いくら床材の機能が優れていても、デザイン面が疎かであれば、働きやすい空間にはなりません。
職場という環境づくりでは、機能性で働く人をサポートすることに加えて、仕事にポジティブに向かえるような雰囲気づくりも大切です。
床材の色や素材選びによって、職場の印象は大きく変えられます。
たとえば、フロアに優しくて明るい色の床材を選べば職場に清潔感と開放感を与えられ、木目調のデザインは温かみのある空間を演出可能です。
またタイルカーペットは、色や柄のバリエーションが豊富なので、企業カラーを取り入れたり、アクセントカラーを使ったりと、自由な発想でオフィスデザインを楽しめます。
職場の雰囲気づくりにも、床材選びは欠かせません。
スタッフのモチベーションアップにつながる、快適な空間デザインを目指しましょう。
快適な職場環境づくりには、働く人の健康と安全に配慮した床材選びが欠かせません。
しかし、職場の特性に合わせて最適な床材を選ぶのは、なかなか難しいものです。
三星会では、床リフォームの専門知識を備えたスペシャリストが、お客様の職場環境に合わせた最適な床材をご提案いたします。
医療・介護施設、オフィス、生産施設など、あらゆる用途の施設に対応可能です。
床材選びでお悩みの際は、ぜひ一度三星会にご相談ください。