ゆかりの床知識
floor knowledge
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こんにちは。床診断士のゆかりです。
「水まわりの床ってどんな素材が良いの?」「掃除がラクな床材はある?」
このように水まわりの床材選びに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
今回は、水まわりの床材選びのポイントや失敗しない選び方のポイントを詳しく解説します。
耐水性や滑り止め、お手入れのしやすさなど、知っておくべき基準をわかりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までごらんください。
水まわりの床材を選ぶときは、耐水性や耐久性、安全性などさまざまな要素を考慮する必要があります。
商業施設や医療機関・オフィス・公共施設の水まわりでは、多くの人が利用するため、床材選びが重要です。
今回は、乾式メンテナンスのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
水まわりの床材選びで大切なのが下地への水の影響です。
床材には大きく分けて以下の2種類があります。
・タイルなどの「目地がある」もの
・シートなどの「目地が少ない」もの
水まわりでは、床材自体に耐水性があっても、床材の目地から水が入り込む可能性があります。
水の浸入は床材の剥がれや膨れなどのトラブルを引き起こします。
特に公共施設やオフィスのトイレ、店舗の洗面スペースなどでは、継ぎ目を熱溶接やシール処理することで、目地から水が入り込むことがないシート状の床材がおすすめです。
水まわりでは、清掃時に強力な洗剤を使用することがあるため、床材の耐薬品性が求められます。
人の出入りが多い場所では、清掃頻度も高くなるため耐薬品性は長期的な美観維持に直結します。
また、トイレや給湯室などでは消臭機能も大切な要素です。
消臭機能を持つ床材は不快な臭いを抑え、清潔な空間づくりに役立ちます。
最近では抗菌・防カビ機能を備えた床材も増えており、衛生的な環境維持に有効です。
水まわりは水や洗剤などで床が濡れやすく、滑りやすい環境です。
適度な防滑性を備えた床材を選ぶことは、従業員や来訪者の安全性に配慮することにつながります。
床の改修を検討する際は、水まわりへの使用に適した防滑性があるかを事前に確認しておきましょう。
メンテナンスが簡単な床材は、清掃に必要な時間と労力を削減し、業務効率を向上させます。
最近では「ノーワックスメンテナンス」対応の床材も増えています。
汚れが付きにくく、付いても簡単に落とせる床材は、清掃の手間を減らせるだけでなく、長期的に見て美観も維持しやすくなるのでおすすめです。
また、トイレへの採用では耐尿性も重要なポイントで、変色しにくく清掃しやすい素材が適しています。
機能性向上により施工費用が少し高くなったとしても、長期的に見れば清掃コストや張り替え頻度が減り、コストダウンにつながることも多いです。
導入時だけでなく維持管理も含めた総合的な視点で床材を選ぶことが大切です。
水まわりの床材選びで失敗しないためには、適切な素材選びが大切です。
オフィスや公共施設の水まわりに特におすすめなのが「複層ビニル床シート」です。
複層ビニル床シートの大きなメリットは、シート状の床材を敷き詰め、継ぎ目を溶接することで水が浸み込まないシームレスな床面を作れる点です。
タイルのように多くの目地がないため、水が侵入して接着剤の強度が低下したり、タイルの突き上げや目地のスキ間などの不具合が生じたりする心配が少なくなります。
また、タイルの目地は時間とともに汚れが蓄積しやすく衛生面でも課題がありますが、シートは目地が少ないため清潔さを保ちやすいのも嬉しいポイントです。
さらにノーワックスメンテナンス対応のシートを選べば、長期間にわたって美観を保ちやすいのが特徴です。
種類によっては表面のエンボス加工がされており、防滑性能も備えているものもあります。
店舗やオフィスの水まわりでは、メンテナンス性と機能性を兼ね備えた複層ビニル床シートがおすすめです。
水まわりの床材選びには、耐水性や耐久性、メンテナンス性など多くの要素が求められます。
三星会では、床リフォームの専門知識を備えた床診断士が、お客様の施設環境に合わせた最適な床材と工法をご提案いたします。
商業施設のトイレや厨房・オフィスや店舗の給湯室など、用途に応じた床材選びから施工方法までトータルにサポートいたしますので、水まわりの床材選びや施工でお悩みの際は、ぜひ三星会にご相談ください。